よくある質問

1.ユニバーサルドライバー研修に関して

「ユニバーサルドライバー研修」の目的、対象者について教えてください。
UD研修は、高齢者や障がい者等の特性を理解して、適切な接遇・介助を行うことにより、安心して乗れるタクシーとしての信頼を得ることを目的としています。
受講対象は、一般財団法人全国福祉輸送サービス協会および一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会会員の会社等に所属するタクシー乗務員並びに個人タクシー事業者となっています。
「ユニバーサルドライバー研修」の内容・時間などについて教えてください。
ユニバーサル社会におけるタクシーの役割や、コミュニケーションの大切さ、高齢者や障がいのあるお客様の理解と介助方法、車いすの取り扱い方などについて学びます。
講義には、ビデオ映像も活用し、グループディスカッションや実技など参加体験型の研修で、7時間で学ぶカリキュラムとなっています。
タクシー乗務員に「ユニバーサルドライバー研修」の受講を呼びかけるときの“キャッチフレーズ”を教えてください。
超高齢社会を迎えたわが国では、高齢者、障がい者、妊婦といった移動制約者の特性を理解して適切な接遇と介助を行うことは、タクシーが外出の移動手段として大切な役割を果たすために欠かすことができません。
国土交通省が平成27年に開催したタクシー事業のあり方検討会においても、UD研修の受講推進が人材育成の面から必要とされ、安心してご利用いただけるタクシー事業にするためにも、全てのタクシー乗務員に受講してほしい研修です。
なお、東京においては(公財)東京タクシーセンターにおいて、平成26年度以降の新任乗務員はUD研修を必ず受講することとなっています。
研修カリキュラムの概要を教えてください。
UD研修のカリキュラムの構成は、序章、1章から4章までの5章立てとなっています。
・「序章-タクシーとユニバーサル社会」では、わが国でタクシーの活躍が求められる裵家について学びます。
・「第1章-タクシーが支えるこれからのバリアフリー」では、タクシーのバリアフリー化の現状とユニバーサル社会で果たす役割について学びます。
・「第2章-お客様(高齢者・障がい者)の接客にあたって」では、高齢者や障がい者などとのコミュニケーションの取り方や、乗務員の健康管理の重要性、感染症と予防法の知識などについて学びます。
・「第3章-お客様の理解と接遇・介助方法]では、高齢者、認知症者、肢体不自由者に加え、各種の障害のある方々の特性を理解し、接遇・介助する上で留意すべき点についてや緊急時の対応などについて学びます。
・「第4章―車いすの取り扱い方と乗車、降車」では、車いすのトランク等への収納の仕方などについて実技を交えて学びます。

2.実施機関の認証申請に関して

「ユニバーサルドライバー研修」を実施するにはどのような手続きが必要ですか。
「UD研修推進実行委員会」の認証を受けて実施機関となることで、研修を実施することが可能です。認証を受けるためには、各種申請様式を記入後に郵送ください。
実施機関の申請様式の入手方法は? また、費用はいくら(有償)でしょうか。
本ホームページ「UD研修を実施するには」の「4.各種資料ダウンロード」からダウンロードください。また、費用はいただきません。
UD研修実施機関としての認証にかかる申請は一度だけ行っていただければ、2回目以降の開催についての認証申請は不要です。

3.研修費用等に関して

ユニバーサルドライバー研修の受講料はいくらかかりますか。
UD研修の受講料は実施機関が独自に設定します。研修に使用するテキスト、時間割、チェックシート、ディスカッション資料、アンケート、保険の案内、研修用DVDの7つ道具に研修修了者のカード型修了証を加えた8種類一式につき、UD研修管理費として一人あたり税別3,000円*必要になり、これに会場使用料、昼食代、保険料等の付帯する費用を加算して実施機関ごとに設定しています。
※全福協、全タク連の会員事業者および個人タクシー事業者以外は4,000円/人(税別)

4.研修の運営方法等に関して

研修を行う講師はどのような資格が必要ですか
研修を行う講師について、「序章、第1章、第2章を担当するためのA資格」「第3章、第4章を担当するためのB資格」に分けて考えています。それぞれの資格を有すると認められる者は以下のとおりです。
<A資格>
① 一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会ケア輸送委員会の委員
② 一般財団法人全国福祉輸送サービス協会の役員等
③ 訪問介護事業所等の指定を受けたタクシー事業者(責任者)
④ 各県タクシー協会専務理事又は同等の職にある者
⑤ タクシーセンター等乗務員研修機関において乗務員研修の講師経験がある者
⑥ 以上と同等と認められる者
※⑥の同等と認められる者とは「タクシー事業関係者であって、講師養成講座を修了した者」
<B資格>
① 看護師
② 社会福祉士(テキスト第3章に限る)
③ 介護福祉士
④ 理学療法士(テキスト第4章に限る)
⑤ 作業療法士(テキスト第4章に限る)
⑥ 以上と同等と認められる者
※1.⑥の同等と認められる者とは、「実務経験が3年以上のケア輸送士又はヘルパー二級(以上の)<介護職員初任者研修修了>資格がある者で、講師養成講座を修了した者」
※2.⑥の同等と認められる者とは、「継続して3年以上のタクシー乗務員研修の講師経験がある者で、講師養成講座を修了した者」
A資格、B資格ともに役職、資格によっては、講師養成講座を受講しなくとも講師ができる制度 になっていますが、具体的な指導内容、時間配分や講義での注意点等に関して学べる講師養成講座の受講をお奨めしています。
なお、研修講師養成講座は、UD研修推進実行委員会事務局が年間3回程度、東京において開催しています。
ユニバーサルドライバー研修推進実行委員会では、講師の派遣、紹介はしていますか。
UD研修推進実行委員化事務局で、講師の派遣や紹介を行っています。講師の手配が困難な場合や講師に登録されている方が他の講師の研修を聴講して研鑽を積みたい場合などに利用してください。費用については事務局にご相談ください。
講師はテーマ別ごとに講師が必要なのでしょうか。
A資格、B資格ともにお持ちであれば、お一人で講義することは可能です。しかしながら、1日7時間の講義時間を考えると、できるだけ複数の方で分担されることをお奨めします。
受講生は、何人揃えば研修が可能でしょうか。
必ずしも、何人以上でなければならないという決まりはありません。しかし、グループディスカッションのように、1グループ5~7人程度で実施することを奨めている授業もあることから、少なくとも5~7人くらいはいたほうが実施しやすく、受講生の理解も深まることになります。
研修テキストや同DVDだけの購入は可能でしょうか。
講師養成をお考えのタクシー事業者や、協会等が教科書を購入して検討すること等を考慮して、テキストのみの販売も実施しています。テキストのみの販売では税別で2,000円、DVDのみは税別500円です。
研修テキストがあれば、自分たちで自由(勝手)に研修を行なっても構わないのですか。
実施機関としての認証を受けずに、法人等が独自に実施している研修は、実行委員会が認めたものではないことから、UD研修の修了者とは認められず、UD研修修了証は発行しません。一部の地域ではUD研修を観光ガイド検定の資格要件としているところがありますが、その資格要件に該当しないこととなります。

5.研修終了後の対応に関して

研修終了時にはどのような手続きが必要ですか。
研修が終了したら、様式2の「UD研修実施報告書」「UD研修修了者名簿」と研修アンケート、修了証用顔写真を実行委員会事務局である全福協まで送付してください。
後ほど、事務局からカード型修了証と研修管理費の請求書を郵送します。また、アンケートの集計結果についてはまとまり次第送付します。
「修了証」に掲載する顔写真はどのように実行委員会事務局に送付すればよいのでしょうか。
顔写真については、修了証に直接印刷を行うことから、プリントした写真ではなく、写真のデータをメールでお送りいただくか、CD-RやUSBメモリ、SDカード等のメディアで送付してください。
「修了証」の有効期限はあるのでしょうか、また、紛失等した場合、再発行は可能ですか。
UD研修の修了証に有効期限の記載はありません。
紛失や、会社が替わったなどの理由により修了証の再発行を希望される方は、実行委員会事務局までご連絡ください。
再発行手数料として1枚税別1,000円で再発行を受け付けています。
研修修了者には、「ユニバーサルドライバー賠償責任保険」制度があると聞きました。概要を教えてください。
実行委員会事務局である全福協が契約者となり、国内損害保険会社を保険者とする、交通事故以外の事故による損害賠償を補償する保険制度を設けています。
この保険は、UD研修修了者だけが保険対象者となる保険で、保険加入者はUD研修を受けた乗務員の所属するタクシー会社です。
詳細はユニバーサルドライバー賠償責任保険の案内をご覧ください。